ちょっとした生活習慣の乱れがEDになってしまう原因になっているかもしれません。生活習慣を見直してみましょう。

勃起不全に陥る可能性のある生活習慣

不健康な生活の男

勃起不全は突然やってきますので、事故のように思っている人もいるかもしれませんが、ものごとには必ず原因と結果というものがあります。

突然やってきたように思う勃起不全もまた原因があるのです。

そしてその多くが生活習慣に潜んでいるというのも珍しくはありません。

ダムを例に考えてみましょう。

ダムは貯水として使われますが、そのダムが決壊すると大量の水が氾濫し、大災害となりますよね。

しかし、そのダムはどうして決壊したのでしょうか。

何かしらの強い力が加わって壊れたというのは考えにくいですよね。

仮にそうだとしても、その力に負けてしまうほどダムは老朽化…痛んでいたと考えるのが自然でしょう。

老朽化というのは、長い年月を経て段々と蓄積されていくもの。

これは、人の身体にも同じことが言えます。

勃起不全は神経や血管が傷つき起こる器質性EDというのがありますが、これらは突然傷つき勃起不全となるということはまずありません。

当然、事故や手術による影響というのがありますが、勃起不全となってしまった人にとってそんな心当たりはないという人も多くいらっしゃると思います。

そう、ダムが段々と老朽化していくように、神経と血管を傷つけるものが段々と育ってしまったからなのです。

その原因が生活習慣の乱れ。具体的にはどういったものが「乱れ」といえるのでしょうか?

例えばそのひとつとして睡眠不足があります。

睡眠は通常7~8時間前後とされていますが、これが足りなかったりして睡眠不足が続くと、それは乱れのひとつになります。

また、睡眠を取るタイミングが一定ではないというのも良くはありません。

夜になることもあれば昼間に睡眠をとって徹夜するというのが頻繁に起きている状態となると、それは7~8時間睡眠時間を取れていたとしても、良くはありません。

また、仕事などで身体を酷使してしまうということもあると思いますが、そのあとしっかりと休養を取らずに、また身体を酷使するというのも乱れのひとつです。

さらには食生活です。

ファーストフードや脂分の多い食事が中心になってしまうと栄養が偏ってしまいます。

忙しいとどうしても栄養面まで気が回らないというのが現状ではありますが、それでも意識するようにしたいところです。

たばこの吸い過ぎやアルコールの過剰摂取というのも、生活習慣の乱れのひとつです。

こういった生活をしていると生活習慣病へと至ってしまい、これにより神経や血管が傷ついてしまうのです。

生活習慣病とEDは関りがある

生活習慣の良くない男

睡眠不足や食生活の偏り、タバコの吸い過ぎにアルコールの過剰摂取……。このようなことを繰り返していると、生活習慣病を引き起こしてしまいます。

人間、生活の仕方は人それぞれです。

朝起きて昼間は仕事へ行き夜になると眠るというのは理想ですが、仕事の事情によっては朝寝て夕方に起きて夜は仕事などをしているという人もいるでしょうし、忙しくて寝ている暇もないという人だって居るでしょう。

そんな生活の中で食事というのも、健康面を考えて摂るというのも難しくなってくるでしょうし、ストレスも溜まって来るので、そのはけ口としてタバコやアルコールを嗜むというのも自然な流れです。

それをするなというのは酷な話ですが、気を付けたいのは過剰にその流れにとらわれないように意識することです。

たとえば、睡眠時間をあらかじめ決めてとること、最近野菜を摂ってないなと思うなら野菜ジュースでも良いので飲んでみるとか、サプリメントで足りない栄養を足してみたりする。

たばこやアルコールは飲み過ぎないように自制するなどです。

完全に理想的な生活をするというのは難しいですが、意識して少し変えるというのはさほど難しくはないかもしれません。

意識せずにそのまま不摂生な生活を続けていくと、生活習慣病になってしまいますが、生活習慣病になってしまうと、日常生活において大きな負担がかかって来てしまいます。

糖尿病はさまざまな合併症をひきおこしてしまいますし、心筋梗塞など中には生死にかかわるものもあるので、今までのように過ごすということはできなくなります。

今までのように過ごせないというだけならまだしも、生きるために制限がかけられるようにもなるので、生き辛くなることも考えられます。

そして、生活習慣病による弊害で起こるひとつが、勃起不全です。

生活習慣病と勃起不全は密接に関わっています。

事実、生活習慣病の人に勃起不全となっている人が多いとされています。

勃起不全の原因が生活習慣病だと意識されにくいのは、生活習慣病自体が10年や20年といった時間をかけてじっくりと発症していくことにも理由があるようです。

勃起不全の時期と結び付けにくいからというのもわかりますが、実際問題として、特に高血圧や糖尿病というものと勃起不全には大きな関わりがあります。

少し生活習慣を意識するだけで、勃起不全はもちろん、生活習慣病の改善もできる可能性があります。

ほんの少しずつでも生活習慣を少し見直してみてはいかがでしょうか。

高血圧や男性の更年期とEDの関係性

高血圧

日本では現在1130万人もの男性が満足できる勃起ができていないとされています。

この内訳は40代で2割、50代で4割、60代で8割にも達し、それぞれがED、勃起不全だと推測されます。

さて、そんな勃起不全には多くの人が加齢によるものだと思っているかもしれませんが、実際には年齢だけが原因だとはいえないものの、事実として年齢も関係はあります。

その原因として血管が弱くなってきていることが挙げられます。

陰茎の海綿体に血液が大量に流れ込み、勃起は行われるとはいえ、勃起の血管は毛細血管ですので、加齢によりそこが詰まるというのもあります。

しかしもうひとつ、「更年期障害」というのも原因のひとつとしていわれています。

更年期障害と聞くと女性の症状だと思う人もいるかもしれませんが、更年期障害は男性にもあります。

男性の更年期障害も女性のそれと同じくホルモンバランスの乱れによって起こるものであり、これによって勃起不全にもなってしまうといわれています。

男性の更年期障害は加齢によってアンドロゲンという男性ホルモンが不足することで起こります。

更年期障害になると、精神と神経への症状、身体への症状、性機能関係への症状と大きく3つの症状が現れます。

精神と神経の症状とは、うつになったり、不安さやイライラ感、集中力の低下などがあります。

身体への症状とは、ほてりやのぼせ、動悸、頻尿などがあります。

そして性機能関係への症状というのは、射精障害、性欲の減退、オルガニズム障害などです。

このことからもわかるように、更年期障害もまたEDに影響があるのです。

また、加齢することによって現れ始める病気として、「高血圧」もあります。

高血圧とは血圧が正常範囲を超えてしまっている状態が継続するというものです。

血圧とは心臓から送り出された血液が血管を流れるときに、血管の壁を押し広げようとする力のことです。そして高血圧とは、安静状態での血圧を繰り返して図っても正常値よりも高い状態をいいます。

その患者数は800万人にもおよび、その中で男性は330万人といわれています。

高血圧になると血管の内壁が傷ついたり、柔軟性がなくなり硬くなってしまったりしてしまいます。

そうなることで血管に悪影響が出てきます。

血管が悪くなると血流も悪くなりますが、血流が悪くなることで体内に必要な酵素やエネルギーが正常に流れなくなります。

そのため、陰茎も組織が損傷してしまい通常の機能を発揮できなくなるのです。

糖尿病とEDの関係性

糖尿病とEDの男性

生活習慣病になるとEDへの影響は大きく出てしまいます。

生活習慣病の中でも「糖尿病」は厄介な病気です。

そもそも血管の健康というのは、EDと密接に関係しています。

血管は心臓から送られる血液を全身に循環させる器官です。

その中でも陰茎の毛細血管は1mm~2mmですので、どの器官よりも影響が出やすい部分でもあります。

糖尿病では、血糖値が高くなりますが、これにより血管を傷つけたり、血液をドロドロにして流れを悪くしたり、さまざまな悪い状態になるので血管に大きな負担を与えます。

毛細血管はこういった悪影響を特に受けやすく、結果的にEDになってしまうということなのです。

具体的には、高血糖の状態によって神経線維が減少してしまうのですが、これにより神経内部が低酸素状態となります。実感しやすくいうと陰茎の近くが鈍くなったり、陰茎の海綿体にある神経が働かなくなるのでEDの状態となってしまうのです。

この糖尿病によって引き起こされるEDは「糖尿病性ED」や「糖尿病性勃起障害」とも呼ばれています。

とはいえ、糖尿病患者の全員がEDを合併するわけでもありません。

糖尿病患者でEDを発症する人の多くは「糖尿病の罹病期間が長い」「1日に20本以上のたばこを吸っている」「インスリンの治療を受けている」「起立性低血圧や弛緩性膀胱、網膜症などの合併症がある」という人たちです。

糖尿病は放っておくと悪化をたどる一方ですので、早期治療が必要になります。

もちろんそれはEDの症状が悪化していくということにもなるのです。

EDもまた放っておくほどに悪化していきます。

糖尿病性EDの場合、糖尿病を治療することで改善されていく期待が出来るので、まずは医療機関で治療でしっかりと治療するようにしたいところです。

男性の糖尿病患者でEDへ発症する頻度は30~60%とされており、また、EDの発症というところだけみると、正常な人とくらべて糖尿病患者は2~3倍発症しやすいとされています。

早期治療で無ければ、常にその確率と隣りあわせともいえるので、実際にはかなりEDになりやすいといえます。

とはいえ、現実としてはED治療を求めて医療機関へ行くという人は少ないとされています。

その理由はやはり羞恥心であったり、性欲の低下から放っておくという人、消極的な配偶者などが挙げられます。

EDの治療としては費用も掛かり難しいかもしれませんが、糖尿病の改善がED治療に繋がることもあるので、保険が効く糖尿病として治療を始めてみましょう。