勃起不全の原因は心から来る機能性、身体的な問題で起こる器質性があります。2つが合わさった混合性という症状もあります。

勃起不全の原因

勃起不全の原因

勃起不全による支障

勃起が出来なくなるのははもちろんなのですが、挿入を行うにあたるペニスが柔らかい、勃起する時間が異様にかかる、途中で萎え以後挿入不可になってしまう症状が勃起不全です。セックスを行うことが困難になるため自信を無くしてしまい、女性との付き合いも疎遠になってしまう方もおりますので、軽視してはならないのです。

上記に挙げた性交は行えるものの、時々勃起に不都合が生じるいわゆる中程度の症状、全く勃起の出来ない重度の症状を含めると1130万もの患者が存在するといわれます。また計測されていない人を合わせれば、潜在的にはもっと症状に悩む人が存在している模様です。

最も多い精神的ストレスからくる原因

最も多い精神的ストレスからくる原因

原因は各々違いますが、大きく3つのタイプに分ける事が可能です。その中でも多いタイプが機能性とよばれるものです。別の言い方で心因性とも呼ばれます。このタイプは朝立ちも可能ですし、自慰行為も問題なく行えますが、性交時にのみ勃起に不都合が生じると言われています。

つまり肉体的には全く問題はありません。その代わりに精神的な問題を抱えている場合にこのタイプへ陥ってしまいます。仕事上の問題や夫婦間の問題、子作りでの重圧などによって起こり、悩みはバラバラであり個々のケアが必要です。また機能性の人は、性交の時に過度な緊張をしてしまうのも大きな特徴であります。

身体的な要因による原因

身体的な要因による原因

機能性とは逆で、身体的な問題により起こるタイプが器質性です。主に血管の異常や神経に問題によって発症します。なぜ血管が関係あるのかと言うと、血管が硬くなり血液の循環が悪くなると(いわゆる動脈硬化)ペニスの元に血液が流れて行きにくくなります。勃起とは海綿体へ大量の血液が流れることが重要ですので、血の巡りが悪ければ勃起へ支障が出るのは必然といえるでしょう。肥満の人や、高血圧の人も血管が硬くなってしまいやすく勃起に影響しますので、十分注意が必要です。

また上記2つが合わさった混合性タイプは、原因の特定が難しいと言われています。なぜならば器質性と思いきや、実は機能性も合わせて羅患しているため、治療に時間がかかってしまうのです。そのため長い目で見ていく必要がありますが、まずはバイアグラなどのED治療薬を使い、勃起不全により失っていた自信を取り戻すことで徐々に回復していくことでしょう。

精神的な原因になりやすい要因

勃起不全の原因を解説する医者

ED(勃起不全)になってしまうというのは避けたいことではありますが、あらゆることが原因で陥ってしまいます。その原因のひとつに精神的なものが原因となる「機能性ED」。

一般的な認識として、EDは年齢が原因だと思われている人もいるようですが、それだけが原因ではなく、ストレスもまた、原因のひとつなのです。

ストレスによってEDになるとなれば気が気でないという感じがします。なぜなら私たちは慢性的にストレスにさらされているからです。

現代はストレス社会とさえいわれているので、ストレスがかからないときはないのではないでしょうか。

その中でも機能性EDになりえるストレスというのはどういったものが多いのかというと、まず最初に挙げられるのが人間関係でしょう。

友人との関係、家族との関係……。

人は一人では生きてはいないので、なにかしら関わりがあります。

思い通りの対応をされるか、その人の中で自分の評価はどうなのか、どういった存在なのか。

その認識に一喜一憂するという人もいるでしょう。

そしてそれは社会へ出て、仕事をするようになって、友人でも家族でもない人たちと関わることで、より大きく影響を受けることになります。

世の中にはさまざまな人たちがいるので、自分と共感できる人もいれば、全く反対の考え方を持っている人もいますので、ストレスになることは多いです。

仕事に就くことで受けるストレスというのも人間関係とは別の意味でストレスが多いものです。

うまくいく、いかないというのももちろんなのですが、プレッシャーというのもあります。

任された仕事を成功させないといけない、結果を出さないといけないという重圧、そういったものによってつねにストレスを受け続けているのです。

生活の中にこういったストレスは潜んでいますが、性行為時には性行為に集中しているので一見関係なさそうに思いますよね。

しかし、心にかかるストレスというのは、そういったときにも無意識にかかっているのです。

そうでなくても、明日の仕事や、苦手な人のことを考えてしまうという人もいるかもしれません。

また、性行為自体がストレスになっているということもあります。

たとえばEDは関係なくて、うまく性行為が行えなかったとき、女性から心無い言葉を受けたりしても原因となりますし、小作りするだけの行為など義務化されていることが原因ということもあるのです。

自分でも気づかないような幼少期のころのトラウマなどが原因となることもあり、こういった場合には長期的なカウンセリングが必要になることもあります。

身体的な原因になりやすい要因

運動不足の男性

EDになる原因のひとつ、「器質性ED」。

身体の機能が原因となり陥ってしまうことをいいます。

機械でも配線が痛んでしまうとその機能がしっかり働かないように、人間の身体でも神経や血管が何かしらの原因で痛んでしまうと、勃起機能がしっかりと働かないということがあるのです。

勃起をするためには神経や血管が必要不可欠です。

脳からの「勃起しろ」という命令を伝えるために神経がはたらき、陰茎の中に張り巡らされている血管によって勃起するからです。

さて、この二つが傷ついてしまう原因というのは具体的に何でしょうか?

EDは加齢によるもの、という認識をしていた人もいると思いますが、たしかに加齢によって身体の機能が衰えたことで神経や血管がうまく働かないというのもあります。しかし、現実には年配とはいえないような若い人もまたEDが多いのは、ストレスによる機能性EDとはべつに器質性EDである可能性も大いにあります。

その原因として事故などによる怪我で神経が傷ついてしまうというのもありますが、特に多いのが生活習慣病です。

生活習慣病とは、主に高血圧、脂質異常症、糖尿病といったものが挙げられます。これらは自覚症状がほとんどないために、気づかないうちに進行してしまい、脳や心臓、神経や血管といった部分を傷つけてしまう病気なのです。

生活習慣病は放っておくと心筋梗塞など重大な病気を引き起こすことから、サイレントキラーとも呼ばれるほどの脅威がありますが、EDへの懸念としても重大な要因です。

先述した通り神経と血管を傷つけるため、勃起神経が傷ついてしまうと脳からの命令は陰茎までしっかりと伝わりませんし、もちろん血管が傷つくことにより陰茎の海面帯まで血液が十分に伝われず、勃起へと至らないということがあります。

生活習慣病に対しての意識は脳梗塞や癌などよりも薄いと思います。

脳梗塞や心筋梗塞といったようなもので血管が詰まって異常が……というのであれば、それほど血が通いにくくなってたのかと思うかもしれません。

しかし、じつは陰茎の血管というのは脳や心臓のそれよりも細くなっており、詰まりやすくなっているので、脳や心臓が大丈夫だと思っていても、陰茎はすでに障害が出ているということはあります。

生活習慣病は生活習慣の乱れから来ています。

栄養が偏っていたり、たばこやアルコールの取り過ぎ、運動不足、睡眠の乱れなどがあると生活習慣病になり、器質性EDへと至ることになります。

今一度生活習慣を見直してみることが大事でしょう。

薬剤性EDとその要因

錠剤

EDの原因は機能性EDと器質性EDにあり、精神面と身体を気を付けておかないといけないというのはわかると思います。

この二つが複雑に絡み合う混合性にも注意が必要ですが、実はもうひとつ気を付けておきたい原因があります。

それは「薬剤性ED」です。

薬剤性EDというのは、使用している医薬品が原因でEDになってしまうことをいいます。主に海外で多く報告されているもので、日本ではまだ少ないものなのですが、EDを気を付けていくには、このこともしっかりと理解しておく必要があるでしょう。

医薬品でEDというのはどういうことなのかというと、例えば降圧剤。降圧剤は心臓に負担をかけないように血圧を下げる医薬品なのですが、高血圧の人は動脈硬化を起こしやすいため、それが原因でEDとなってしまうことがあります。

抗うつ剤、精神安定剤、向精神薬などもEDになる可能性の高いもの。

これは一般的にはうつ病が原因で性行為への意欲が萎えているからだと考えられているのですが、医薬品の影響で症状が現れていることもあるといわれています。

たしかにうつの状態では実際先述したように性行為の回数が減るであろうことから気づきにくいのですが、事実として影響を受けています。

そのことに気づきやすいのが、抗うつ剤などでうつ病の症状が和らいできたころです。

なぜ抗うつ剤などの医薬品でEDが引き起こされるのかというと、うつ病対策として服用するこれら医薬品の中には、ソロトニンというドーパミンやノルアドレナリンなどの興奮に関わる神経の働きを阻害するものを増加させる働きがあるからです。

性的興奮の信号が伝わらなくなり、EDになるという仕組みなのです。

また、このセロトニンが増加するとオーガニズムや射精の遅延も起こりますので、それもまた原因のひとつだといえるでしょう。

また、頭髪の悩みからAGA治療薬を使用しているという人もいるとは思いますが、AGA治療薬は男性ホルモンに働きかける効果がありますので、性欲減退にも影響しています。その結果EDになってしまうこともありますので、注意しておきたいところです。

このように、医薬品が原因でEDになってしまうのですが、可逆的に考えると医薬品の使用をやめれば元に戻る、ということが考えられますが、やめたからといってどの程度で回復するのかというのは明確にはわかっていません。

抱えている症状にもよりますので、ED治療との兼ね合いは慎重にしていく必要があるでしょう。